日常つぶやきブログ

誰かの役にたつわけでもなく、何かの知識が得られるわけでもありません。自分が日々感じたこと、考えたことをまとめる場所、記録しておく場所としてブログを始めました。

これから必要なこと

今日ぼんやり考えていたこと。

 

私は特別支援学級で教師として働いています。

もうすぐ授業が始まるということで、今日は今後の授業内容について考えを巡らせていました。

 

特別支援学級の授業は、単元の内容や教材の選択が授業担当者に委ねられている部分が大きいです。もちろん、いろんな教材を共有できるサイトもありますし、他校の先生たちとも情報共有することもできます。しかし、生徒の実態はまちまちなので、隣の学校でうまく行っている授業が自分の学級でもうまく行く、ということばかりではありません。そのため、いろんな情報を集めながらも「この生徒に必要な力は何か」「その力をつけるために、どんな単元を構成すればよいか」「どんな教材がやる気を引き出すか」などを自分で考え、実践していく必要があります。

 

さて、今日考えていたのは、「これからの社会を生きていくために必要な力はなんだろう」という漠然とした問題です。

この疑問は、今までも何度となく浮かんできたものですが、「これだ!」というスッキリした答えには残念ながらまだ辿り着いてはいません。ただ、今まで大切だと思われ習得に時間をかけてきたものの中に、不要になるスキルがあるなと。そのうちの一つが漢字の書き取りです。

 

漢字の書き取り、漢字の小テストは好きな生徒が多いです。なぜなら、練習をした漢字が書けるようになる実感があるからです。誰にとっても、自分の努力が実る経験、「できた!」という経験は嬉しいものです。なので、私は漢字の書き取り学習が全く意味を持たないとは思いません。ですが、漢字が書けなくても、ひらがなで書く、スマホやパソコンにキーボードや音声で入力をするなど、代替手段はあります。とすれば、何度も漢字を書くことに割いていた時間を、同音異義語の習得に当てるのが良いかもしれません。もっと技術が発展して、文脈を変換ソフトが判断し、音声入力をすれば正しい漢字を勝手に選択してくれる(すでにだいぶ普及しているけど)なら、そもそもの自分の考えを表現する力を伸ばすことに時間をかけたらいいのよと。

と、ここまでは今までも思っていたことなんですが、私の中でネックになっているのは「じゃあ、その力がついたことをどう判断するの?」「生徒はどうすれば「できた」を実感できるの?」「保護者の方に子どもの成長を目に見える形で伝えるにはどうしたらよいの?」という部分。漢字の学習のように、何文字覚えた、この字が書けるようになったというわかりやすい到達目標がないため、上で書いたような「できた」「努力が実った」となりにくいんです。自分の考えを持つこと、話すこと、書くことが純粋に楽しいことになって、それがいろんなことを学ぶことへの動機付けになればとは思っているのですが、なかなかうまくいかないのが現状…。

 

私の悩みを書き綴ったため、文章が脱線しましたね。

 

まぁ、こんな風にいつものようにぐるぐると考えていたときに頭に浮かんだのがICT機器でした。今の社会は、10年前では考えられなかったような技術がたくさんあります。

先程も書いたように、音声入力ができる、フリックで入力ができる(ローマ字がわからなくても簡単に文字が打てる!)、といった、自分の考えを記すことが簡単になっています。文字を書くには時間がかかる。だから面倒だし書かない。といっていた人も、入力へのハードルが下がれば書くこと(自分の考えを言葉として表現する・残すこと)が好きになるかもしれない。もっと沢山のコミュニケーションが可能になるかもしれない。そう思ったら、授業でもICT機器をたくさん使いたいなと思ったんです。

 

しかし、ここで問題が。

そう、お金。そして無駄な手続き…。

 

ICT機器の購入にはお金がかかるので、「使ってみたい」と思っても、すぐに買うことは難しいです。自腹で買ってる先生も多いけど、正直そこまでのお金を注ぎ込むにはちょっとしりごみが…。

そして、面倒くさいのが手続き。教育委員会を通したりするから、やれ通信料はどうするのか、アプリを入れる時の制限がとか、いちいち手間がかかるのです。

 

今でも、教室に大型テレビがあったりパソコンがあったりと随分設備がよくなってきているものの、インターネットの閲覧制限がキツすぎて調べ学習にならないこともしばしば。その上新しい機器を使いたいなんて言ったら…。

 

あー、なんて面倒なんだ…

 

そう思っていたときに、ふと思い出された光景が。

それは、タイの小学生です。

 

???

いきなりタイ?小学生?

そう思いますよね。

 

この前タイに旅行に行ったんです。そしたら、観光地でタイの小学生の遠足に遭遇をしました。

その時、多くの小学生がスマホを片手に自撮りをしていたんです。

 

!!

びっくりしました。

小学生でもスマホかよ、と。ちなみに、ガイドさんが言うには、今時幼稚園児でもスマホを使っているとか。まぁその時は「若い時からスマホなんて使って…」くらいにしか思ってなかったんですが、今日気が付きました。

 

あれ?学校の行事だよね?

スマホ普通に使ってる!!

 

その学校が特別自由な学校だったのか、一般的なタイの学校だったのかはわかりません。

ただ、言えることは私はタイの小学校に将来の可能性を感じました。あれこれ規制をするのではなく、便利なものを使う経験を奪わない。頭の柔らかい子どもたちは、どんどん新しい技術を使いこなしていくでしょう。そして、大人になっても当たり前に新しい技術を取り入れて成長していく…。

 

個人のスマホタブレットを日本でも簡単に使えるようになればいいなというところで今日は思考が終わりました。

続きはまた今度考えよ。

 

終わり。